Italia
アブルッツォ州の歴史をワインで変えた
マシャレッリ
1978年、22歳のジャンニ・マシャレッリは、トラック運転手の祖父からトレッビアーノの2.5haの畑を、その後、もう一方の祖父から収穫量でいえば半分以下のごく僅かなモンテプルチアーノの畑を譲り受けました。アブルッツォ州から高品質ワインが生まれるとは誰も想像せず、故郷に自信を持つ事ができなかった時代に、ジャンニは村の自然がもたらす恵みが貴重な宝であると気づいていました。州の歴史を変えたジャンニ。2008年、52歳の若さで他界しましたが、その遺志を継いだ妻マリナと長女ミリアム。世間の向かい風をものともせず突き進んだジャンニの強い意志や独創性に富む精神は、彼女たちがしっかりと受け継いでいます。
ウンブリア州を代表する造り手
スポルトレッティ
ウンブリアで何年も前から農業に従事しているスポルトレッティ家が1970年代の終わりにワイン造りとオリーブオイル造りに専念することを決意して、ワイナリーとしての歴史がスタートしました。その時から伝統と革新の理想的なバランスを求める旅が始まり、自分たちの土地(AssisiとSpello)の可能性をきちんと理解することに尽力してきました。所有する26haの畑はアッシジDOCのエリアの丘陵地にあります。高品質のワインを造るには高品質のブドウが重要という考えのもと、密植度を高め、収量を落とすことはもちろん、土着品種の個性がより表現できるクローンの選択など、徹底した研究と管理で栽培をしています。
ナポリ郊外、60年以上続く生協者協同組合
ラ・グアルディエンセ
農業組合であるラ・グアルディエンセは、イタリアでも最も大きなワイン会社のひとつです。1960年に33の開拓者によって創業され、今日ではベネヴェント県全体のシンボル的な存在になっています。現在、1,000の加入者が平均海抜350m、2,000ha以上の畑でぶどうを栽培、年間の平均生産量は約240,000hl、エノロゴはリカルド・コタレッラが担当。「未来を見据えながら、過去から学ぶこと」が彼らの哲学です。グアルディエンセに属する畑は全て日当たりの良い小高い丘の斜面にあり、泥と石灰質土壌のぶどう栽培に理想的な環境。2012年のロンドンオリンピックではイタリア人選手の公式スパークリングワインにQuidが選ばれました。
ゴッド・ファーザーのシチリア島から
モルガンテ
モルガンテは、美しい田舎町グロッテの南、アグリジェントという硫黄山で有名な土地に誕生しました。彼らは五世代以上続くぶどう栽培農家でしたが、1989年、アントニオ・モルガンテは彼の息子カルメロとジョヴァンニの支えを得て、蓄積された知識を生かして家族の夢を実現させるプロジェクトを始めました。今まで一家が栽培してきたネロ・ダヴォラ(シチリアにおける唯一重要な赤ぶどうの土着品種)で最高評価を得よう、という強い思いからのことでした。1997年にリカルド・コタレッラがエノロゴとしてに加わり、ぶどう栽培と醸造技術は格段に向上。1998のドン・アントニオでガンベロロッソのトレッビッキエリを獲得しました。
神秘のベールに包まれた兄弟
イ・ドゥエ・ラリ
イ・ドゥエ・ラリとは『守護霊』というような意味。ワイン造りに情熱を燃やしている、若い兄弟が設立しました。フランチャコルタ地域のなかでも名だたる生産者が畑を所有している地域に位置する美しいワイナリーは12haの畑に囲まれており、醸造には最新の近代技術を導入しています。 ワイナリー名「イ・ドゥエ・ラリ」とは家に代々伝わる二人の守り神の名前で、エチケッタにも描かれています。選び抜かれたぶどうのみを使 用し、コストパフォーマンスの素晴らしいフランチャコルタを造っています。 畑のテロワールの表現を第一にワインを生産しており、キメの細かい泡立ち、上品で瑞々しい 果実味とぶどう本来の優しい味わいが感じられ ます。