Portugal
“オリーブオイルでイタリアを超えた”
カルム
CARMは、Casa Agricola Roboredo Madeiraの略で、直訳すれば「ロボレド・マデイラ家農園」。旧石器時代の岩絵遺跡が残るコア渓谷考古学公園、ドウロ国際自然公園、アルト・ドウロ・ワイン生産地域という、ポルトガルを代表する3つの歴史/自然遺産に囲まれています。マデイラ一家は、 ドウロを見下ろす急斜面の段々畑で17世紀からワイン、オリーブオイル、アーモンド生産を開始。1995年からは完全有機農法へと切り替え、高品質ワインの生産を続けています。最大の特徴は力強さとフレッシュさが両立するテロワール。
ブラジルを発見した貴族の末裔
J・カブラル・アルメイダ
1500年にブラジルを発見したペドロ・アルヴァレス・カブラルを先祖に持つジョアンのワイナリーです。彼はリスボンで農業工学を学んだのち、ダォン、アレンテージョ、ドウロでインターンを経験、ドイツで発酵学を、アルゼンチンで収穫を学びました。そしてヴィーニョ・ヴェルデの価値を上げた先駆者アンセルモ・メンデスの会社でコンサルタントと開発に携わりました。リバテージョ、ドウロ、ダンでもワイン造りを経験。彼曰く「アルバリーニョはポルトガルの最も偉大な白ぶどうのひとつ。私は1本のワインの中にポルトガルを表現したいのです。テロワールやぶどう品種、風景、文化、そして教養を」
土着品種バガの可能性を信じて
バディオ
ポルトガル中央部バイラーダ地方で約90%を占める土着品種バガ。小粒で厚い果皮を持ち、酸とタンニンに富んでいます。濃厚で長熟に向く品種と言われ、ミディアム・ネッビオーロやピノノワールに喩えられる非常に興味深い品種です。バディオは2005年よりスタートした4.5haの小さな家族経営ワイナリー。まだ若いですが、バガのようなバイラーダの伝統的品種の復興を目的としています。生産するのは1980年生のルイス。奥さまエドゥアルダはブラジルのワインインポーター一家の出身。
「アルコリックなワインは好きでない」
キンタ・ダ・ペラーダ
DOCダンを代表する生産者です。オーナーのアルバロ・カストロは3つの畑を所有。畑の起源は13~16世紀に遡ります。歴史が長い彼の畑は、現在ダンにあるその他のぶどう畑のように松林を開拓して出来たものではありませんが、やはり松やその他のイベリア半島特有の植物が畑の中に混植されています。アルコール度数は14℃を越えることはなく、果実味はありながらもフルーティーさだけに偏らない、綺麗な酸が残るエレガントなスタイル。標高は550m。花崗岩をベースとした砂質粘土土壌。