イベントレポート:コスミック・ジャンクション第3回

イベント会場の作品の前で談笑する森夫妻

オーデックス・ジャパンの森夫妻は2024年9月29日(日)、東京広尾のイタリアン・レストラン「ラ・ビスボッチャ」で開かれたイベント「コスミック・ジャンクション第3回」に参加しました。

これは、同店が予防医療クリニック「アフロード・クリニック」とコラボして、アートとレストランの掛け合わせから生まれるビックバンを楽しむイベントです。

イベントの模様をお伝えします。

1.イベントの概要

ラ・ビスボッチャのメインダイニングで開会の挨拶をするアフロード・クリニック代表 道下将太郎さん

宇宙の交流

イベントの主催者:アフロード・クリニックとラ・ビスボッチャ

イベント名・コンセプト「COSMIC JUNCTION コスミック・ジャンクション(宇宙の交流)」

会場:東京広尾 イタリアンレストラン「ラ・ビスボッチャ」

開催日時:2024年9月29日(日)

17:00 開店

18:00 コース料理一斉スタート

22:00 閉店

《運営》

ビスボッチャ店内にギャラリー数社がアート作品を持ち込み、展示・販売。

食事は着席で、各自の席にイタリアンのフルコースとフリードリンクを提供。

参加者に作品資料とコース料理のメニューリストを配布。

展示作品の撮影は可能。手で触れることは不可。

コース料理の合間に、関係者の挨拶や、ギャラリートークが盛り込まれた。

日本テレビのアート・ドキュメンタリー番組「THE ART HOUSE」の収録が行われた。

ラ・ビスボッチャのメインダイニングで談笑する森夫妻

2.会場のレイアウト

ラ・ビスボッチャのメインダイニング
ラ・ビスボッチャのメインダイニング
ラ・ビスボッチャのサローネ

3.出展作品

Banksyさんの作品
MEGさんの作品
OKUDA YUTAさんの作品
KOUHEI FUKUSHIMAさんの作品
青山夢さんの作品
青山夢さんの作品
青山夢さんの作品
青山夢さんの作品
けいすけさかいさんの作品(左)
Osteoleucoさんの作品
Osteoleucoさんの作品
BRITTANY FANNINGさんの作品
西形彩さんの作品
シゲマツ/NANTOKAさんの作品
ヤクモタロウさんの作品
ヤクモタロウさんの作品
沼田侑香さんの作品
渋田薫さんの作品
池上創さんの作品
池上創さんの作品
中村弘峰さんの作品

4.コース料理

前菜盛り合わせ。左から水ダコとジャガイモの温製サラダ、ヤリイカのフライ、ブラータチーズと黒イチジク、戻りガツオの炙りカルパッチョ レフォールソース、イタリアメロンとスペイン産イベリコ豚ベジョータの生ハム
ウニとキャビアの冷製カペッリーニ
パルミジャーノチーズのリゾット(左)タヤリンのビスボッチャ風
アイルランド産グラスフェッド・ヘアフォード牛と仔羊の炭火焼き ベジタブル・アート・ソース
ラムのティラミス
日本テレビ「THE ART HOUSE」のスタッフに撮影されたベジタブル・アート・ソースの盛り付け
コース料理に合わせるフリードリンクのワインに選ばれたオーデックス・ジャパンが納品するイタリアのマシャレッリ社のワイン

5.ケント・モリ・ダンス・パフォーマンス

道下将太郎さんに紹介されて登場し、ダンス前に挨拶するダンサーのケント・モリさん

パフォーマンスのテーマはライブ

会食とアートの商談が一段落した21時頃、道下将太郎さんから、アートの一環としてパフォーマンスを披露するゲスト、ダンサーのケント・モリさんの紹介がありました。

道下さんは、共通の友人を介してケントさんと知り合い、いまは主治医も務める関係だそうです。

道下さんは、脳神経外科医の立場から、20歳代から1000人以上の人が亡くなる現場を見てきたことから、死の対極にある生についても考えるようになったそうです。

そこで、今回のパフォーマンスのテーマを「ライブ」として、生きることの尊さを、実際に舞うパフォーマンスとして表現してくれるアーチスト、ケントさんに3日前に出演を依頼して、急遽実現したそうです。

ケント・モリさんのダンス

踊りで世界平和を祈願

ケントさんは、1985年愛知県生まれ。挨拶の自己紹介によると、マイケル・ジャクソンに憧れ、ダンスが好きになり、21歳で渡米し、マドンナの専属ダンサーになる。24歳のとき、マイケル・ジャクソンのダンサーのオーディションで選ばれるも、マドンナの専属だったことから辞退したそうです。

2024年は、アメリカン・フットボール・スーパーボールのハーフタイム・ショーで、アッシャーのダンサーを務める。マドンナの「セレブレーション・ツアー2024」の構成と振付けを担当。

その一方で、近年は母国日本の伝統文化とのコラボも多く、歌舞伎の市川團十郎の振付けや、伊勢神宮や屋久島などの神事で、奉納の舞いを披露。日本人にとっての踊りを、世界平和への祈りとして発信しています。

そんな踊りを、人々の心に、プライスレスなバリューとして残したくて生きていると語り、オリジナルで作曲した「奉納」「将軍」「マドンナとマイケル」をテーマにした3曲に合わせて踊りました。

ケント・モリさんのダンス
ケント・モリさんのダンス

踊る料理長

ケントさんは、ダンスのみならず、アメリカ仕込みらしく、巧みなトークでパフォーマンスをショーアップ。

そのなかで、ケントさんは「たまたま、ここの料理長・井上裕基さんは15年前、僕のダンス・レッスンを受けていました」という秘話を明かすと、会場は「エー!」「ホント!」「ハハハ!」など、想定外の展開にどよめく。

ケント・モリさんは、リハーサルの後、井上料理長から挨拶され、偶然の再会に驚き「レッスン生5人しかいなかったけれど、その5分の1に会えるとは!」といって、会場を笑わせる。

「裕基さん、コース料理最初のイチジクから、最後のティラミスまで最高!メチャクチャ美味しかった!」と会場の声を代弁。

続いて、当時のレッスン曲を流し、「カモン!ユウキ!カモン!」と声をかけ、会場から曲に合わせた手拍子が起こると、井上料理長が厨房から出てきて、約1分間、かつての師弟ダンスを再現しました。

ケント・モリさんとダンスを踊るラ・ビスボッチャ料理長・井上裕基

ダンス後、会場から盛大な拍手や「ブラボー!」という歓声を受け、ケントさんから「裕基さん、できないといいながら、すんなりできるじゃない」といわれると、井上料理長は「来そうな感じがあって、隠れていたけれど、ダメでしたね。ありがとうございます」と答えました。

井上料理長は小声でケントさんに「キッチンで記念撮影いいですか?」と依頼。すると、ケントさんは「みんなに聞こえているよ!」と突っ込みながら厨房に移動しました。

ケント・モリさんと記念撮影するラ・ビスボッチャの厨房スタッフ

6.絵画との出会い

道下将太郎さんから出展作品の説明を受ける森夫妻
作品を観る森夫妻

森夫妻は、18時からのコース料理がはじまる前の17時頃、イベント会場の「ラ・ビスボッチャ」を訪ね、店内の出展作品をすべて見ました。

そして、夫婦で相談し、渋田薫さん作の白ベースの抽象画の購入を決め、手続きしたい旨を道下さんに伝えました。

右の渋田薫さん作の白ベース抽象画の購入を決め、日本テレビ「THE ART HOUSE」に撮影スタッフから取材を受けるninoこと森俊彦

その後、日本テレビ「THE ART HOUSE」のスタッフから購入者としてインタビューを受け、このイベントについては「参加ははじめて。アートに興味を持ったのは最近で、案内があったから、顔を出してみようと思った」と語りました。

取材で作品を選んだ理由を語るninoこと森俊彦

作品を選んだ理由は「なんか楽しそうで、余白があり、自分自身が空想に入っていけそうに感じたから」と語りました。

開店から15分で購入を決めたが直感か?という問いに「自分の人生のなかで買ったアートはすべて直感です。まず作品が気に入って、アーチストの名前を後から知ることが多い。結果的に親しくなるアーチストもいる」と答えました。

7.まとめ

閉会の挨拶をする道下将太郎さん

人のライブの力

道下さんは、閉会の挨拶で「このイベントは、レベルの高い多次元のフュージョンがあり、毎回想像を超える盛り上がりがあります。今後も続けようと思います。一緒にイベントをつくりたい人は、面白いと思う人です。みなさんも、自分より面白いと思う人を連れてきてください」と語りました。

参加者のSNSの投稿では「参加アーティスやゲストは毎回多彩で凄い盛り上がり」「素敵なディナーとアートの刺激、本当に楽しい夜になりました。人生初!アートを買わせていただきました。最高にエネルギーをいただきました!」などのコメントがありました。

目の前で人がつくった作品を観て、目の前で人がつくる料理を味わい、目の前で人が踊る迫力を感じる。こうしたライブの連鎖から生まれる新たなエモーションの面白さ。そこに刺激を受けた参加者の熱気を体感し、元気をもらう。

テクノロジーの発達から、バーチャルでさまざまな体験が楽しめる一方で、人のライブの力が、ますます魅力的に感じるイベントでした。

参加者のなかには、アートのコレクションや投資目的ではなく、たまたまイベントに誘われ、偶然会場で出会った作品の第一印象に惹かれ、購入を決めた方もいました。

nino(森俊彦)も、そんなアートを純粋に楽しむ参加者のひとりで「自分にとって、いい絵と、いい人と出会えて、有意義なイベントだった」とコメントしました。

(監修:オーデックス・ジャパン 写真・文:ライター 織田城司)

Supervised by ODEX JAPAN  Photo & Text by George Oda