イベントレポート「弓指貴弘個展 mirror of the soul」

オーデックス・ジャパンは2024年10月12日〜14日の3日間、敷地内のグラスハウスで、画家・弓指貴弘さんの個展を開きました。

イベントの模様をお伝えします。

オーデックス・ジャパン社のグラス・ハウス内部 「弓指貴弘個展 mirror of the soul」の展示

1.イベント概要

それはポスティングからはじまった

◾️イベントのタイトル「弓指貴弘個展 mirror of the soul」

◾️会期:2024年10月12日(土)、13日(日)、14日㊗︎

◾️会場:オーデックス・ジャパン敷地内グラスハウス1階

◾️イベントの内容

画家・弓指貴弘さんの最新作を展示販売。12日と13日の2日間は「フードトラック・ハガリ」を招いたランチ会を同時開催。

◾️イベント開催の経緯

画家・弓指貴弘さんは2024年1月、北品川の「gallery 201」で開く個展を告知するため、近隣住宅のポストにチラシをポスティングしました。

そのうちの1件、株式会社オーデックス・ジャパンのニーノ(代表取締役・森俊彦)はチラシを見て、絵に惹かれ、「gallery 201」に行き、作品を観て、弓指さんに会い、作品を2枚購入しました。

弓指さんは個展が終了すると、ニーノ(森俊彦)が購入した作品を納品するために、オーデックス・ジャパンを訪ねました。そのとき敷地内でグラスハウスをはじめて見ました。

グラスハウスはニーノ(森俊彦)が2013年に「無目的な場」として建てた建物です。弓指さんはシンプルな空間が美術館のように見えて「ここで個展が開きたい」と思い、ニーノ(森俊彦)に相談し、個展が実現しました。

2.会場

オーデックス・ジャパンの敷地。社屋(右)と「フードトラック・ハガリ」(左)
オーデックス・ジャパン敷地内のグラスハウス
オーデックス・ジャパンの社屋(左)とグラスハウス(右)
オーデックス・ジャパンの社屋(右)とグラスハウス(左)
グラスハウス1階内部
グラスハウス1階内部
グラスハウス2階内部
グラスハウス2階ベランダから社屋を望む
グラスハウス2階ベランダから東五反田の街並みを望む
グラスハウス2階ベランダから東五反田の街並みを望む
オーデックス・ジャパン社屋入口
オーデックス・ジャパン社屋とウッドデッキ
オーデックス・ジャパン社屋1階内部
オーデックス・ジャパン社屋内部の吹き抜け
オーデックス・ジャパン社屋内部らせん階段の経年変化した木目
オーデックス・ジャパン社屋2階内部

3.作家のプロフィール

会場前でアトリエを再現し、接客の合間に絵画を描き、イートインの食事を楽しむ弓指貴弘さん

◆画家・弓指貴弘(ゆみさし・たかひろ)さん

1993年福岡県生まれ。九州産業大学芸術学部卒。

2018年に上京してからアクリルによる絵画制作を開始。

2023年から千葉県船橋市にアトリエ兼自宅を構え、フクロウと暮らす。

4.展示作品

「Toon Demon × WINE(Gray)」 Acrylic paint and pen on canvas 2024 本展のための描き下ろし作
「Toon Demon (Warm Gray)」 Acrylic paint and pen on canvas 2024
「Toon Demon (Green)」  Acrylic paint and pen on canvas 2024
「bow-wow Demon(black)」 Acrylic paint and pen on canvas 2024
「bow-wow Demon (Violet)」 Acrylic paint and pen on canvas 2024
「bow-wow Demon (Pink)」 Acrylic paint and pen on canvas 2023
「Raccoon Demon(Gray)」 Acrylic paint and pen on canvas 2024
「Raccoon Demon/02(Gray)」 Acrylic paint and pen on canvas 2024
「Meow Demon(Burnet umber)」 Acrylic paint and pen on canvas 2024
「Meow Demon/02(White)」 Acrylic paint and pen on canvas 2024
「Meow Demon(Gray)」 Acrylic paint and pen on canvas 2023

5.スナップ写真

第1日目 10月12日(土)

「フードトラック・ハガリ」のなかで販売する葉狩澪蘭(はがり・みらん)さん
「フードトラック・ハガリ」の「タコとオリーブ、彩り野菜のマセドニアサラダ」
「フードトラック・ハガリ」の「海老とマッシュルームのアンチョビガーリックマリネ」
「フードトラック・ハガリ」のライスコロッケ「アランチーニ」
「フードトラック・ハガリ」の「小柱とチンゲン菜、グリーンピースのグラタン(ショートパスタ入り)」
グラスワインで販売されたスパークリング・ロゼ
「フードトラック・ハガリ」の「塩キャラメルのパンナコッタ(ゲランドの塩付き)」
会場前のウッドデッキで接客の待機をするオーデックス・ジャパン森夫妻
個展に来場した森夫妻のラジオ体操仲間に作品の解説をする弓指貴弘さん
個展に来場し、会場を撮影する北品川の「gallery 201」オーナー櫛田潤(くしだ・じゅん)さん
個展に来場し、弓指貴弘さんの解説を聞く北品川の「gallery 201」オーナー櫛田潤さん

◆北品川「gallery 201」オーナー櫛田潤さん

櫛田潤さんは「gallery 201」で個展を開催中のアーティスト・あおきさとこさんを連れて来てくれました。

個展に来場し、弓指貴弘さんの解説を聞く船橋のワインバー「泥棒日記」の女将・木村未穂さん
弓指さんの作品鑑賞後、イートインを楽しむ船橋のワインバー「泥棒日記」の女将・木村未穂さん

◆船橋ワインバー「泥棒日記」女将・木村未穂さん

木村未穂さんは弓指さんが通う、地元船橋のワインバー「泥棒日記」の女将。

「フードトラック・ハガリ」の運営と調理を手がける葉狩洋(はがり・ひろし)さんと、かつて一緒に仕事をしたことがあり、葉狩澪蘭さんとも旧知の仲。

休日は農家に行き、ワインの素材になるブドウの収穫を手伝う。その理由を「自店で提供する国産ワインのセールストークに役立ち、なおかつ自然のなかにいると癒される」と答えました。

個展に来場し、弓指貴弘さんに建物の解説をする、建築家の内木博喜(ないき・ひろき)さん
弓指さんの作品鑑賞後、社屋内でイートインを楽しむ内木博喜さん

◆建築家 内木博喜さん

内木博喜さんは、オーデックス・ジャパンの建物を設計した建築家、鈴木恂(すずき・まこと)さんが設立した建築デザイン会社、株式会社エーエムエスの現在の代表取締役です。

このほか、早稲田大学芸術学校で講師を務める。フェイスブックの告知でイベントを知り、訪ねてきた同校3年生の生徒と偶然会場で遭遇し、個展の作品鑑賞後、一緒にイートインを楽しみました。

個展に来場した、森久美のお友だち
個展に来場した、弓指貴弘さんのお友だち

第2日目 10月13日(日)

「Toon Demon (Green)」表面の質感
「Toon Demon × WINE(Gray)」表面の質感
「フードトラック・ハガリ」の前面
「フードトラック・ハガリ」の「カブのホワイトバルサミコマリネ」
「フードトラック・ハガリ」の「仔牛のカツレツ(イタリア産)トマト&モッツァレラのせ バターソース」
「フードトラック・ハガリ」の「白魚のフリットと赤玉ねぎ、小葱のホワイトバルサミコ和え」
「フードトラック・ハガリ」の「自家製パン」
個展に来場した、森夫妻とラジオ体操仲間の五十木正(いかるぎ・ただし)さん
個展で作品を鑑賞後、イートインを楽しむ五十木正(いかるぎ・ただし)さん

◆五十木正(いかるぎ・ただし)さん

五十木さんは目黒在住で、自転車で来場。森夫妻が通うどんぐり山児童遊園のラジオ体操後、ボランティアで別メニュー「イカちゃんストレッチ」の実技指導をしています。

仕事は引退したけれども、毎年1回、11月に北京大学の特任教授として、日本企業文化論の講義を行っています。

◆「gallery 201」を訪問

前日、「gallery 201」で個展を開いているアーティスト・あおきさとこさんがイベントに来ていただいた御礼に訪問。

「gallery 201」入口看板
「gallery 201」入口「あおきさとこ個展 -すぐそこにある-」の案内板
「gallery 201」の室内で作品の解説をするアーティスト・あおきさとこさん

◆アーティスト・あおきさとこさん

作品の解説をしてくれた、アーティスト・あおきさとこさんは、頭のなかに浮かんできたものを出したくて描いていると語りました。

同ギャラリーは遠方のアーティストのために宿泊施設も完備。あおきさんは千葉県習志野市在住で、通える距離だが、オーナーの櫛田潤さんと仲間たちと、ワイワイ食事をするのが好きだから、会期中は宿泊するそうです。

「gallery 201」室内 「あおきさとこ個展 -すぐそこにある-」の展示
「gallery 201」室内 「あおきさとこ個展 -すぐそこにある-」の展示
「gallery 201」室内 「あおきさとこ個展 -すぐそこにある-」の展示
フードトラック・ハガリで惣菜を購入するアーティスト・清水裕貴(しみず・ゆき)さん
弓指貴弘さんと記念撮影するアーティスト・清水裕貴さん

◆アーティスト・清水裕貴さん

1984年千葉県生まれ。2007年、武蔵野美術大学映像学科卒。写真家として活動し、2017年から小説の執筆もはじめた。

地元船橋のワインバー「泥棒日記」に通い、女将・木村未穂さんの紹介で来場された。

清水さんも、自作の写真を展示する個展「浮上」を東麻布のギャラリー「PGI」で10月19日(土)まで開催中。

ニーノ(森俊彦)と談笑する高輪のご近所の石田雅章さん
弓指貴弘さんとイートインを楽しむ株式会社LWArtの藤木飛夕也(ふじき・ひゅうや)さん

第3日目 10月14日(月・祝)

グラスハウス内部 「弓指貴弘個展 mirror of soul」の展示
会場の前でアトリエを再現。接客の合間に絵画を描く弓指貴弘さん
会場の前でアトリエを再現。接客の合間に絵画を描く弓指貴弘さん
「gallery 201」の櫛田潤さん(左から3人目)がお連れした世田谷区若林の「ALL DAY GALLERY」代表・笹嶋健一さん(左から4人目)
個展に来場し、弓指貴弘さんと談笑する三菱地所株式会社の金城敦彦(きんじょう・あつひこ)さん
個展に来場し、弓指貴弘さんと談笑する三菱地所株式会社の金城敦彦(きんじょう・あつひこ)さん

◆三菱地所株式会社 金城敦彦さん

金城さんは娘が勤務するギャラリーが、弓指さんの個展を開く予定がある縁で、来場されたそうです。

金城さんの肩書きは、三菱地所のエリアマネジメント企画部・専任部長。早稲田大学で建築を学び、オーデックス・ジャパンの社屋とグラスハウスをデザインした建築家の鈴木恂(すずき・まこと)さんのことをよく知る。

金城さんによると、昔の住宅建築は、団地に代表されるように、デザインを選ぶ余地はなかったが、近年はデザインにこだわる人が増え、注文住宅が増えている。それにともない、建築業がアーティストとコラボする機会が増えているそうです。

はじめて見たオーデックス・ジャパンの社屋の建築に感動し「古い建物をよくメンテナンスしながら使っている。軽井沢に来たようで、港区でいい空気が流れる所があることを知り、驚いた」と語りました。

個展に来場し、ニーノ(森俊彦)と語る高輪のカフェと設計事務所を兼業する「Laundry Rice」CEOパク・ヒョンスンさん。福岡で数年暮らしたことがあり、福岡出身の弓指さんとすぐに親しくなった

6.まとめ

会場前のウッドデッキで語るニーノ(森俊彦)

イベントに来場していただいた皆さま、誠にありがとうございました。

お友だちを連れてきていただいた、弓指貴弘さんにも、重ねて御礼申し上げます。

幸い、3日連休は、秋晴れに恵まれました。

来場者の感想で一番多かったコメントは「気持ちいい」

爽やかな高台の空気のもと、絵画や建築など、アートを鑑賞しながら、野外で美味しい料理とワインを味わうひとときに、癒しを感じて楽しんでいただけたようです。

ワインのインポーターであるオーデックス・ジャパンが、アートとコラボすることで、新たな交流が生まれました。

SNSでは「閑静な住宅地の中にある素敵な建物での個展」「至福の時間でした」「素敵な方々との巡り合わせに感謝」などのコメントが見られました。

グラスハウスで絵画の個展をはじめて開いたニーノ(森俊彦)は「新しい世界が広がって、幸せ」と語りました。

7.次回イベント予告

オーデックス・ジャパン社のグラス・ハウス内部 「弓指貴弘個展 mirror of the soul」の展示

◾️日時:2024年10月19日(土)11:00〜16:00

◾️場所:オーデックス・ジャパン施設内グラスハウス

◾️備考

画家・弓指貴弘さん在廊予定です。

パネッテリア・ハガリと、オーデックス・ジャパンは、同日町内で開かれる「和彊館(わきょうかん)まつり」に手分けして参加します。オーデックス・ジャパンは出店でグラスワインを¥500と、レア物¥1000の価格帯で販売します。

このため、弓指さんの個展会場に、フードトラック・ハガリは来ませんが、同店から惣菜を仕入れ、グラスワインと合わせたイートインのサービスを行います。

イートインをご希望の方は、あらかじめご予約ください。

◾️日時:2024年10月19日(土) 12:00〜16:00 雨天決行

◾️場所:高輪和彊館(鹿島建設工事事務所)

東京都港区高輪4-10-56

こちらはオーデックス・ジャパン近所のため、あわせてお楽しみください。

(監修:オーデックス・ジャパン 写真・文:ライター 織田城司)

Supervised by ODEX JAPAN  Photo & Text by George Oda

社屋内で来場者のボトルワイン購入の手続きをする森久美
「フードトラック・ハガリ」の壁紙の由来を説明をする葉狩澪蘭さん
スタッフ慰労会で赤ワインを飲む、テーブルサービスを担当した力(りき)さん