イベントレポート 高輪ワインクラブ 2025年3月15日(土)

孫を背負ってお客さまに惣菜を出す森久美

オーデックス・ジャパンは2025年3月15日(土)、恒例のワインを楽しむイベント「高輪ワインクラブ」を開催しました。イベントの模様をお伝えします。

1.高輪ワインクラブ

◆イベントの概要

日時:2025年3月15日(土) 11:00〜16:00

場所:東京高輪 オーデックス・ジャパン社 敷地内

◆内容

オーデックス・ジャパンの社屋を解放して、ワインを囲む会食や、ワインの買い物、建物のデザインや空間を楽しむ会。

2.お客さまの笑顔

イベントに参加されたお客さまを紹介するコーナーです。

【ラジオ体操仲間の太田恵美さん】

イベント会場のオーデックス社屋・グラスハウス1。森久美の孫に声をかける太田恵美さん(右)

太田恵美さんは、森夫妻がほぼ毎朝通う、港区の「白金台どんぐり児童遊園」のラジオ体操仲間です。

この日は、惣菜と、オーデックスの敷地内で実った柑橘類をお持ち帰りになられました。

太田さんは、しばらくひとり暮らしだったけれど、1年半前から娘と孫と犬が同居するようになり、にぎやかに。

野球好きの孫の影響で、一緒にテレビで野球観戦をするようになったそうです。

この日もナイターで行われる、メジャー・リーグ・ベースボール 東京シリーズ プレシーズンゲーム ロサンゼルス・ドジャーズ VS 読売ジャイアンツの試合を孫と一緒にテレビで見るのが楽しみと語りました。

ナイターでは、大谷翔平選手の2ランホームランが出ました。太田さんのお宅では、さぞ盛り上がったことでしょう。

【ヴァイオリニスト 大鹿由希さまご夫妻とお友だち】

イベント会場のオーデックス社屋・グラスハウス1。ニーノ(森俊彦 右)と語る、ヴァイオリニスト大鹿由希さん(左から2人目)ご夫妻とお友だち

森夫妻が通う、静岡県伊東市の温泉断食道場「ヒポクラティス・サナトリウム」

森夫妻は滞在期間中、近くの伊豆高原で開かれていた、大鹿由希さんのヴァイオリン演奏会に行ったことが、知り合ったきっかけだそうです。

大鹿さんのグループは、オーデックスの社屋を訪問したのははじめて。ワインや建物をお楽しみいただけたようです。

大鹿さんは「いつか、この社屋(グラスハウス1)の1、2階吹き抜けの空間を生かして、演奏会を開きたい」と語りました。

お友だちと語るヴァイオリニスト大鹿由希さん(左)

【ニーノの丸紅時代の同期 近藤二郎さん】

イベント会場のオーデックス社屋・グラスハウス1。持参した写真について語る近藤二郎さん(中)

近藤二郎さんは、ニーノが1968年、東京外国語大学を卒業し、入社した丸紅株式会社の同期です。

ニーノは入社1年半後、赤井電気株式会社に転職しましたが、近藤さんは丸紅で定年まで勤続し、ニーノと交流を続けています。

定年後の近藤さんの趣味は、事件の現場に出かけて写真を撮影すること。この日は、撮りためた写真のアルバムをご持参されました。

近藤さんが撮影する事件現場のこだわりは、死者が出ていない事件。死者が出た現場は、霊に乗り移られそうで、避けているそうです。

もうひとつのこだわりは、千葉県浦安市の自宅から、日帰りで、往復の交通費が3,000円以内で行ける事件現場だそうです。

【建築家 内木博喜さん】

イベント会場のオーデックス社屋・グラスハウス1。赤ワインを飲む内木博喜(ないき・ひろき)さん

内木博喜さんは、オーデックスの社屋「グラスハウス1」と「グラスハウス2」の建築デザインを務めた建築家・鈴木恂(すずき・まこと)さんの建築設計事務所、株式会社エーエムエスの代表取締役で、早稲田大学芸術学校の建築の講師も務めています。

オーデックスのイベントをたびたび訪ねながら、建物の状況をチェックしたり、建築セミナーを開催したりしています。

今回は、内木さんにオーデックス社屋のディティールについて解説していただきました。

3.内木博喜さんにきいたオーデックス社屋のディティール

グラスハウス1外側のフック。1967年の竣工当時からある仕様。日よけの布などが付けられるように配慮したもの
グラスハウス1西側にある池。1967年の竣工当時は南側にあり、庭園を形成するパーツのひとつだったが、南側にウッドデッキが設置される機会に現在の場所に移設された
グラスハウス1の西側にある灯籠。池と同じく、南側の庭園を形成していたパーツが移設されたもの。池と同じく、純和風ではなく、シンプルでモダンなデザインが60年代風
グラスハウス1西側壁面のフック。1967年の竣工当時からある仕様。壁面より西は隣家の敷地。このため、壁面外側の修繕はこのフックにロープを結んで行う
グラスハウス2の雨樋(あまどい)。切りっぱなしで管がない構造は、滴り落ちる雨水をあえて見せ、雨を感じさせるもので、鈴木恂さんのデザインによく見られる手法
グラスハウス2の東側にある台。バーベキューなど、住人に何らかのアクションを想起させるためのディティールで、鈴木恂さんのデザインによく見られる手法

4.孫とみかん

グラスハウス2の室内で孫と遊ぶ森久美
グラスハウス2の室内で孫と遊ぶ森久美
グラスハウス1の西側にある柑橘類を収穫する森久美
グラスハウス1のキッチンで収穫した柑橘類をむく森久美

この日は、森久美の息子夫妻が孫二人を連れてイベントに参加しました。

森久美は、孫娘から、敷地内で実っている「みかんが食べたい!」といわれました。

しかし、大人たちの間では「あの柑橘類は、酸味が強くて実食に向かず、マーマレードに加工するのがよい」という口コミが定説になっていました。

そこで、森久美は孫娘に、「ダメだよ、すっぱいよ」と答えました。

孫娘は「すっぱい」の言葉の意味が、まだわからなかったのか、「みかんが食べたい!」といってききません。

森久美は、仕方なく「言葉ではなく、食べて実感してもらうしかない。一口食べて、酸っぱければ、食べないだろう」と考え、柑橘類を1個収穫し、皮をむいて、孫娘に与えました。

すると、孫娘は「美味しい!」と食べはじめました。

森久美は「え!」と驚いて、自分も食べてみました。

果汁はジューシーで、一般的にデザート用に販売されている柑橘類より、甘みがやや劣るというくらいの印象で、食べられないほど強い酸味はありませんでした。

大人の口コミの固定観念を、子どもの直感をきっかけに変えることで、新しい価値が生まれた瞬間でした。

森久美がむいた柑橘類の果肉

5.まとめ

イベントに参加いただいた皆さま、誠にありがとうございました。

ワインとともに、建物も楽しみが満載です。

面白いディティールを、ぜひ、探してみてください。

6.次回イベント予告

「高輪ワインクラブ」

11:00〜16:00

会食や、建物見学、ワインのお買い物などに、ぜひご利用ください。

※参加ご希望のお客さまは、あらかじめお電話やメールなどで、席をご予約ください。

(監修:オーデックス・ジャパン 写真・文:ライター 織田城司)

Supervised by ODEX JAPAN  Photo & Text by George Oda