イベントレポート:高輪ランチクラブ 2025年2月15日

イベントの記念撮影より。左からオーデッス・ジャパン 森久美、森俊彦、フランス人ワインプロデューサー ルネ・マーレさん、スペイン料理店「フェルミンチョ」オーナーシェフ・作元慎哉さん、日本ソムリエ協会 最高技術顧問・小笠原信之さん、前 横浜市立大学理事・今田忠彦さん

オーデックス・ジャパンは2025年2月15日(土)、ワインを楽しむイベント「高輪ランチクラブ」を開催しました。オーデックス・ジャパンが販売するフランス産赤ワイン「トゥルサン・タイ・ルージュ」のワインプロデューサー、ルネ・マーレさんが来日し、日本のファンとの交流を楽しみました。イベントの模様をお伝えします。

1.高輪ランチクラブ

森久美に挨拶するルネ・マーレさん

◆イベントの概要

日時:2025年2月15日(土) 11:00〜16:00

場所:オーデックス・ジャパン敷地内

◆内容

オーデックス・ジャパンの社屋を解放して、ワインを囲む会食や、ワインの買い物、建物のデザインや空間を楽しむ会。

当日は、フランスから来日したワインプロデューサーのルネ・マーレさんが参加された機に、同氏が手がけたフランス産赤ワイン「トゥルサン・タイ・ルージュ」の12本入りケースを注文されたお客さまに、サイン入りボトル1本をプレゼントする特典がありました。

2.ルネ・マーレさんとのご縁

ニーノ(森俊彦)と語るルネ・マーレさん

ルネ・マーレさんとニーノ(森俊彦)との出会いは、10年ほど前にさかのぼるそうです。

ある日、オーデックス・ジャパンにルネ・マーレさんから売り込みのメールが届きました。そこには「寿司に合うワイン、ラーメンに合うワイン」という宣伝ビジュアルが添付されていました。

ニーノは「面白い人だ」と思い、コンタクトしました。やがて、ヨーロッパに出張する機会にルネ・マーレさんと会い、フランスのワイナリーも紹介してもらい、取引がはじまりました。

ルネ・マーレさんと取引するうちに、ルネ・マーレさんは料理人としての経歴もあり、和食やアジアの料理にも造詣が深く、独自の視点でワインを開発していることを知りました。

そのうちの「トゥルサン」が、日本人の味覚や食事に合うワインとして輸入をはじめました。

ニーノと語るルネ・マーレさん

3.フランス産赤ワイン「トゥルサン・タイ・ルージュ」について

ルネ・マーレさんがプロデュースしてオーデックス・ジャパンが輸入・販売するフランス産赤ワイン「トゥルサン・タイ・ルージュ」

◆開発の背景

アジアは、スパイスや香草の宝庫です。その繊細な香りが生きた料理のペアリングをイメージして、アジア料理に精通したフランス人ワインプロデューサーのルネ・マーレさんが手がけたフランス産赤ワインが「トゥルサン・タイ・ルージュ」です。

料理の香りを生かすために、香りは控えめ。口あたりはピリッとドライで、味わいはまろやかなタンニンとコクが、フランスワインらしく奥深く広がります。

和食とのペアリングでは、お寿司やウナギ、ラーメンなどの味を、すっきりしたコントラストで引き立てます。

ルネ・マーレさんは今回のイベントで「トゥルサン・タイ・ルージュ」について「ヨーロッパの料理は、トマトソースなど、強い味の料理が多いから、ワインも強い味のものが多い。

しかし、そのような強い味のワインは、和食やアジア料理のような、繊細な味の料理とのペアリングには、強すぎます。

そこで、アジア市場をイメージして開発したのがトゥルサンです」と語りました。

そのコンセプトが日本人にわかりやすいように、短い英語で「Wine for gastronomy(美食のためのワイン)」と繰り返していました。

◆基本情報

ブランド:トゥルサン・タイ・ルージュ(赤ワイン)

原産地:フランス南西部ランド県のTursan(トゥルサン)地方

※ブランドの地域名「トゥルサン」の表記はフランスの農業製品のAOC(原産地統制呼称)の条件を満たして認定されている

ワイナリー:トゥルサン生産者組合ヴィニロン・ランド

ぶどう種:カベルネ・フラン60%、タナー30%、フェル・セルヴェドゥ10%

アルコール度数:12.5%

内容量:750ml

仕様:ガラスボトル スクリューキャップ

4.お客さまの笑顔

イベントに参加されたお客さまを紹介するコーナーです。

【ラジオ体操仲間】

ルネ・マーレさんと語る森夫妻のラジオ体操仲間

森夫妻がほぼ毎朝通う、港区の「白金台どんぐり山児童遊園」のラジオ体操仲間から女性グループが参加してくださりました。

女性たちはラジオ体操について「顔を見るのがいい」と語りました。そのうちのひとりは、フランス人が来場するということで、歯科医が描いてくれたフランスの絵を持参し、ルネ・マーレさんに見せました。

ルネ・マーレさんは「この絵を描いたのは、あなたのボーイフレンドですか?」ときくと、女性は慌てて否定し「ちがう!歯医者よ。歯医者って英語で何ていうの?」とまわりの人に聞き「デンティスト」と答えていました。

ルネ・マーレさんがボトルにサインする合間にラジオ体操仲間と語る森久美

森久美が女性グループに挨拶に行くと、女性たちは「久美さんは、1964年の東京オリンピックのときに、生まれてなかったの?若いわね〜」「私、1964年の東京オリンピックを見ちゃった世代なのよ」「私もたっぷり見ちゃった」と語りました。

サインボトルを持って記念撮影するラジオ体操仲間
窓際でワインを飲むラジオ体操仲間

ラジオ体操仲間から、男性では、五十木正(いかるぎ・ただし)さんが、お友だちを連れて参加してくださりました。

五十木さんは現在、仕事は引退しているけれど、毎年1回、北京大学で、特任教授として日本企業文化論の講義を行なっているそうです。

ボトルにサインをするルネ・マーレさん
サイオンボトルを持って記念撮影するラジオ体操仲間の五十木正(いかるぎ・ただし)さん
ボトルにサインをいただく合間に、手製の葡萄柄のバックを紹介する、森夫妻と教会仲間の飯田須美(いいだ・すみ)さん

【教会仲間の飯田須美さん】

森夫妻とカトリック高輪教会に通う仲間、飯田須美さんは裁縫が得意で、古い着物を洋服や雑貨にリメイクしています。

当日はフランス人ワインプロデューサーが来場するということで、自身の作品から葡萄柄のバッグをご紹介いただきました。

オーデックスのワインを見る日本ソムリエ協会 最高技術顧問・小笠原信之(おがさわら・のぶゆき)さん

【日本ソムリエ協会 最高技術顧問 小笠原信之さん】

小笠原信之さんは新宿のホテル「ハイアットリージェンシー東京」で勤務しながら、一般社団法人 日本ソムリエ協会の最高技術顧問を務めています。

日本のソムリエの草分け的な存在で、現在は後進の指導も行なっています。

ルネ・マーレさんと記念撮影する前 横浜市立大学理事・今田忠彦(いまだ・ただひこ)さん

【前 横浜市立大学理事 今田忠彦さん】

ニーノが生まれ育った兵庫県加古川市の中学、高校の同級生。その後、横浜を拠点に教育の現場で活躍。

西郷隆盛や幕末の歴史に詳しく、武士道精神を企業セミナーで講演しています。

西麻布のスペイン料理店「フェルミンチョ」オーナーシェフ作元慎哉(さくもと・しんや)さん

【西麻布のスペイン料理店「フェルミンチョ」オーナーシェフ作元慎哉さん】

作元慎哉さんは西麻布のご自宅から高輪のオーデックスまで、トレーニングの一環によるランニングで、文字通り駆けつけてくださりました。

作元さんは1982年石川県生まれ。2005〜2010年にかけての約5年間、スペインのバスク地方やカタロニア地方の料理店の厨房で修行を積み、2011年に「フェルミンチョ」を開業。

作元さんはスペイン料理の魅力について「素材と塩とオイルだけで調理する素朴さ。和食に通じるものがある。自分のキャラクターに合っている」と語りました。

若い頃、よく観たテレビ番組『料理の鉄人』の洋食種目で、フレンチやイタリアンはすでにメジャーリーグで、極められた印象があったけれども、スペイン料理なら、まだ活躍できる余地があると感じたことも、スペイン料理を志す動機になったそうです。

現在のレストランの運営について「コロナ以降の飲食の形態としては、デリバリーや孤食なども増えた。しかし、親しい仲間とレストランに行って、美味しい料理とワインをシェアするよろこびは、不変の価値です。

当店には、そのような価値観を共有するお客さまがいらっしゃり、お祝いなど、特別な日にご利用いただき、誠にありがたいと感じています。

これからも、そのようなお客さまに、自分が好きな料理をつくっていけたらよいと思っています」と語りました。

ルネ・マーレさん、森夫妻と記念撮影する広尾のイタリアンレストラン「ラ・ビスボッチャ」のシェフ・井上裕基(いのうえ・ゆうき)さん

【広尾のイタリアンレストラン「ラ・ビスボッチャ」のシェフ・井上裕基さん】

井上裕基さんは、健康のために筋力トレーニングをしながら、体型をつくっています。

初対面のルネ・マーレさんに「いい体をしている。スポーツ選手ですか?」ときかれたことが、うれしかったと語りました。

オーデックス・ジャパン近くの路上でルネ・マーレさんと記念撮影するハピヤーキッズ プログラム 代表・長谷部京子さん(左から3人目)とお友だち

【ハピヤーキッズ プログラム 代表 長谷部京子さん】

長谷部京子さんは、フランス語が話せるお友だちを連れてきてくださりました。

帰宅途中にワインを買い忘れたことを悔やみ、引き返してワインをお買い上げいただきました。

新宿三丁目「サンナナイチ バル」の前でルネ・マーレさんと記念撮影するマルゴ・グループ ビバレッジ・マネージャー 名塚誉朗(なつか・のりあき)さん

【マルゴ・グループ ビバレッジ・マネージャー 名塚誉朗さん】

名塚誉朗さんは、ワインを提供する飲食店を全国で多店舗展開し、オーデックスとも取引があるマルゴグループのビバレッジ・マネージャー。グループのワインの仕入れを統括するチーフバイヤーです。

ルネ・マーレさんはイベント終了後、名塚誉朗さんが新宿三丁目の「サンナナイチ バル」に勤務されているところを訪ね、ご挨拶しました。

ラーメン店「東池袋 大勝軒 本店」にて、二代目店長・飯野敏彦さん(左から3人目)と記念撮影

【ラーメン店「東池袋 大勝軒 本店 二代目店長 飯野敏彦さん】

飯野敏彦さんと、ニーノが知り合ったのは今から4〜5年前、日本で開催されているイタリア料理業界向け展示商談会「アッチ・グスト」の会場だったそうです。

ニーノは、ルネ・マーレさんが和食やラーメンが好きなことから、イベント終了後の夕食会の会場に大勝軒を選びました。

飯野敏彦さんにお願いして、特別に赤ワイン「トゥルサン・タイ・ルージュ」を持ち込ませていただき、ラーメンとのペアリングを楽しみました。

参加者は口々に「本当に、このワイン、ラーメンとよく合う」と語りました。

飯野敏彦さんにも好評で、ワインをケースでお買い上げいただきました。さらに、ルネ・マーレさんと大勝軒とオーデックスで、ワインを軸にした、コラボイベントを9月に開催することが決まりました。

詳細は、決まり次第、順次告知していきます。

ラーメン店「東池袋 大勝軒 本店」でルネ・マーレさんと記念撮影する森夫妻のラジオ体操仲間、齋藤喜美子(さいとう・きみこ 左)さんと安達みゆき(あんたつ・みゆき 右)さん

【ラジオ体操仲間】

ラジオ体操仲間で夕食会に参加した齋藤喜美子さんは、料理好きで、ラジオ体操が開かれる公園の向かいにあるマンションの自宅で、「気まま亭」と称した食事会を開くそうです。

安達みゆきさんは英会話が堪能で、ルネ・マーレさんと会話しながら「ルネさんの経歴で一番驚いたのは、ポール・ボキューズの料理コンテンストで審査員をしていることです」と語りました。

ラーメン店「東池袋 大勝軒 本店」で餃子を持って記念撮影するルネ・マーレさん
「東池袋 大勝軒 本店」の名物「特製もりそば」を汁につけた状態。汁はカツオとニボシを出汁にした醤油味
ラーメン店「東池袋 大勝軒 本店」前で記念撮影

5.まとめ

オーデックス・ジャパン社屋から西の空に見えたハート型の雲を撮影する参加者

イベントに参加し、ワインをお買い上げいただいた皆さま、誠にありがとうございました。

ビジネスで海外出張して、現地で多くの人から歓迎されると、うれしいものです。

ルネ・マーレさんはイベントの感想を短い英語で「Good people いい人たちだった」と語りました。

6.次回イベント予告

「高輪ワインクラブ」

11:00〜16:00

会食や、建物見学、ワインのお買い物などに、ぜひご利用ください。

※参加ご希望のお客さまは、あらかじめお電話やメールなどで、席をご予約ください。

(監修:オーデックス・ジャパン 写真・文:ライター 織田城司)

Supervised by ODEX JAPAN  Photo & Text by George Oda